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問題探しから解決志向の学校のために
この本は,学校教員にとって授業や学級経営とともに重要な仕事である「生徒指導」「進路指導」「教育相談」の基本と実践をまとめた一冊です。
いじめ,不登校,発達障害,こころの問題,学級崩壊など,子どもたちの周りにある問題が多様になっている現在,生徒指導・進路指導・教育相談には,教育学だけでなく,心理学的・福祉学的な知識が必要になっています。また子どもたちへの個別支援でもあることから,解決志向をベースにした臨床心理の技法も有用です。
本書は,学際的な知識や現代社会における家庭の状況など幅広い視点をまとめた上で,解決に至ったさまざまな事例を検討し,生きた生徒指導・進路指導・教育相談を学べるようになっています。
出来うる限りの生きた知恵を詰めた必読の一冊です。(本書は中学校・高等学校向けになります。種々の統計データをアップデートした第4版です。)
216頁,B5判並製
ISBN978-4-86616-184-6 C3011
定価2,800円(+税)(税込 3,080円)
2024年8月刊行
目 次
第1章 生徒指導・進路指導・教育相談とは──意義と役割
長谷川啓三・佐藤宏平・花田里欧子
第2章 生徒理解の基礎
奥野誠一
第3章 思春期・青年期の発達課題
神谷哲司・渡部敦子
第4章 不登校・ひきこもり
佐藤宏平・花田里欧子・若島孔文・横谷謙次・上西 創
第5章 いじめ
若島孔文・兪 幜蘭・狐塚貴博
第6章 思春期・青年期の非行の問題
久保順也・三澤文紀
第7章 思春期・青年期における発達障害の理解と対応
宮崎 昭
第8章 思春期・青年期における精神医学的問題
田上恭子・山中 亮
第9章 学校における緊急支援
若島孔文・森川夏乃
第10章 学校組織と関係機関・家庭との連携
三谷聖也・奥野雅子・生田倫子
第11章 カウンセリングの理論と技法
石井宏祐・石井佳世・松本宏明
第12章 進路指導の理論と方法──思春期,青年期における進路指導
中村 修・高綱睦美・吉中 淳
第13章 学級経営
岩本脩平・香月佳容子
編者略歴
長谷川啓三(はせがわ・けいぞう)
東北大学名誉教授,日本家族カウンセリング協会理事長,ITC家族心理研究センター代表,日本ブリーフセラピー協会代表。教育学博士,臨床心理士。
主な著訳書:「ソリューション・バンク」(金子書房,単著),「震災心理社会支援ガイドブック」(金子書房,共編),「解決志向介護コミュニケーション」(誠信書房,編著),ワツラウィック他著「変化の原理」(法政大学出版局,単訳),ド・シェイザー著「解決志向の言語学」(法政大学出版会,監訳)ほか多数。
佐藤宏平(さとう・こうへい)
山形大学地域教育文化学部教授,日本心理臨床学会代議員・学会誌編集委員,日本家族心理学会代表理事,日本カウンセリング学会編集委員。教育学博士,公認心理師,臨床心理士。
主な著訳書:「事例で学ぶ家族療法・短期療法・物語療法」(金子書房,共著),「学校臨床ヒント集」(金剛出版,共著),「社会構成主義のプラグマティズム」(金子書房・共著),日本家族心理学会編「家族心理学ハンドブック」(金子書房,共著),フランクリンら編「解決志向ブリーフセラピーハンドブック」(金剛出版,共訳),ソバーン&セクストン著「家族心理学―理論・研究・実践」(遠見書房・共訳)ほか多数。
花田里欧子(はなだ・りょうこ)
東京女子大学現代教養学部教授,日本家族心理学会理事,日本ブリーフセラピー協会理事。教育学博士,公認心理師,臨床心理士。
主な著訳書:「パターンの臨床心理学―G.ベイトソンによるコミュニケーション理論の実証的研究」(風間書房,単著),「ナラティヴからコミュニケーションへ」(弘文堂,共著),「学校臨床―子ども・学校をめぐる教育課題への理解と対応」(金子書房,共著),「心理療法の交差点―精神分析・認知行動療法・家族療法・ナラティヴセラピー」(新曜社,共著),「トラウマを生きる」(京都大学学術出版会,共著),「テキスト家族心理学」(金剛出版,共著)ほか多数。
詳しくは小社HPをご覧ください。
https://tomishobo.com/catalog/ca184.html