(松本真理子・野村あすか編)外国にルーツをもつ子どもたちの学校生活とウェルビーイング ──児童生徒・教職員・家族を支える心理学(ブックレット:子どもの心と学校臨床8)
2,200円
A5判並製 横書き 169ページ
ISBN978-4-86616-164-8 C3011
本体2,000円(+税) 税込み2,200円
2023年3月上旬刊行
編者略歴
松本真理子(まつもと・まりこ)静岡県生まれ,名古屋大学名誉教授,博士(心理学),公認心理師・臨床心理士・学校心理士
主な著書『心とかかわる臨床心理 [第3版]─基礎・実際・方法』(共著,ナカニシヤ出版,2015),『心の発達支援シリーズ4 小学生・中学生 情緒と自己理解の育ちを支える』(シリーズ監修・編著,明石書店,2016),『災害に備える心理教育─今日からはじめる心の減災』(編著,ミネルヴァ書房,2016),『日本とフィンランドにおける子どものウェルビーイングへの多面的アプローチ─子どもの幸福を考える』(編著,明石書店,2017),『公認心理師基礎用語集 増補第3版』(編著,遠見書房,2022)ほか多数
野村あすか(のむら・あすか)愛知県生まれ,名古屋大学心の発達支援研究実践センター准教授,博士(心理学)。公認心理師・臨床心理士。
主な著書『福祉心理臨床実践 心の専門家講座⑨―「つながり」の中で「くらし」「いのち」を支える』(編著,ナカニシヤ出版,2021),『学校心理臨床実践 心の専門家講座⑦』(分担執筆,ナカニシヤ出版),『日本とフィンランドにおける子どものウェルビーイングへの多面的アプローチ―子どもの幸福を考える』(分担執筆,明石書店,2017),『災害に備える心理教育―今日からはじめる心の減災』(分担執筆,ミネルヴァ書房,2016)ほか
新しく日本に暮らす外国にルーツをもつ子どもたちへの支援
未来につながる幸福のために
多様化,グローバル化,労働人口の減少など産業構造の変化を背景に増加傾向にある「外国人児童」。子どもたちは幸せなのでしょうか? 親は子どもたちにどんな未来を歩ませたいと考えているのでしょうか? どんな夢や希望を持っているのでしょうか?
この本は,外国にルーツをもつ子どもたちの学校生活についての心理学的な調査や臨床心理支援をもとに,子どもたちの心のありようや現実を〈ウェルビーイング〉をキーワードに解き明かし,よりよい未来につながる提言を行ったものです。
子どもたちや保護者などの大規模調査や描画検査,心理検査を通して,子どもたちのこころの内面に迫った本書は,多くの教職員,支援者たちに読んでもらいたい1冊になりました。
詳細は弊社ホームページへ
https://tomishobo.com/ca164.html
主な目次
はじめに
第1部 子どもたちの学校生活は幸せだろうか──日本語能力・ウェルビーイング・国際比較
第1章 保護者の描く子どもの未来──子どもの幸福を願う親の心 松本真理子
第2章 QOL(クオリティ・オブ・ライフ)にみる学校生活の満足感──心理学的質問紙から見えること 野村あすか
第3章 描画に見る学校生活の実際──動的学校画に描かれた友達・先生そして自分 森田美弥子
第4章 対人葛藤場面における解決方法から見えること 鈴木伸子
第5章 国際比較にみる子どもたちの主観的幸福感──子どもたちの幸福感の国際比較:日本人・日本在住外国人・フィンランド人・モンゴル人 坪井裕子
第6章 子どもたちの幸福感の国際比較:「文章完成法」から①──子どもたちにとって幸せとは 野村あすか
第7章 子どもたちの幸福感の国際比較:「文章完成法」から②──子どもにとって不幸せとは 二宮有輝
第2部 外国にルーツをもつ子どもたちを支える
第8章 スクールカウンセラーがみる子どもたちの日常 二宮有輝
第9章 子どもたちの学校生活をささえるチーム支援 飯田順子・岡安朋子
第10章 本当に発達障害児だろうか?──アセスメントの方法 島田直子
第11章 多文化を受け入れる教室を目指して──多文化を包摂する力の発達と教室の目標構造 中谷素之
第12章 フィンランドに住む外国にルーツをもつ子どもたちと学校生活──現地調査から 坪井裕子・松本真理子
現地報告:フィンランドから コロナ禍におけるフィンランドの外国にルーツをもつ児童の学校生活と日常 竹形理佳
執筆者一覧:五十音順
飯田 順子(いいだじゅんこ・筑波大学人間系心理学域・附属学校教育局)
岡安 朋子(おかやすともこ・東洋大学社会学部社会福祉学科)
島田 直子(しまだなおこ・立正大学心理学研究所)
鈴木 伸子(すずきのぶこ・愛知教育大学教育科学系心理講座)
竹形 理佳(たけがたりか・フィンランド・トゥルク市)
坪井 裕子(つぼいひろこ・名古屋市立大学大学院人間文化研究科)
中谷 素之(なかたにもとゆき・名古屋大学教育発達科学研究科 )
二宮 有輝(にのみやゆうき・人間環境大学心理学部心理学科)
野村あすか(のむらあすか・名古屋大学心の発達支援研究実践センター)*
松本真理子(まつもとまりこ・名古屋大学大学名誉教授)*
森田美弥子(もりたみやこ・中部大学人文学部心理学科,名古屋大学名誉教授)
*編者
その他のアイテム
-
- (栗原和彦著)『心理臨床家の個人開業』
- ¥5,060
-
- (東 豊 著/見那ミノル 画)『マンガで学ぶセルフ・カウンセリング まわせP循環!』
- ¥1,520
-
- (野島一彦著)『エンカウンター・グループの理論と実践 ――出会いと成長のグループ体験を学ぶ』
- ¥3,080
-
- (伊藤二三郎 著)ポリヴェーガル理論で実践する子ども支援 ――今日から保護者・教師・養護教諭・SCがとりくめること(ブックレット:子どもの心と学校臨床6)
- ¥1,980
-
- (野島一彦・繁桝算男監修/岡本吉生 編)『司法・犯罪心理学(公認心理師の基礎と実践⑲) 第2版』
- ¥3,080
-
- (山口智子編)喪失のこころと支援──悲嘆のナラティヴとレジリエンス
- ¥2,860