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販売期間
2021/04/06 12:00 〜 2021/04/24 12:59
4月24日開催◆「小児がん病棟の子どもたち」刊行記念オンライン講習会(講師:田代 順)【参加費無料】
¥0
※こちらはダウンロード商品です
tashiro2021.04.24.pdf
552KB
2021年4月24日(土) 13:30~14:30
3月に刊行された『〈フィールドワーク〉小児がん病棟の子どもたち――医療人類学とナラティヴの視点から』の内容を著者自ら紹介します。日本の小児がん病棟コミュニティがどのように形成されていくのかを,フィールドワークを通してとらえた患児や親,医療従事者らのナラティヴから解き明かします。また,ブルーボンドランガーや才木の著書をヒントに,アメリカと日本の小児がん病棟コミュニティのありようの違いについて考えます。
詳しくはこちらhttps://tomishobo.com/event/tashiro01.html
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【講師より】オンライン講義用「触書」
「ママの鼻は赤いでしょ。あれはぼくのせいなんだよ。ぼくのお見舞いに来るとみんな泣いちゃうんだ。ぼくの病気は悪いんだね」
(中略)自分に対する回りの人の態度を解釈して,彼は自分の病気が非常に重いのだとみなし,その見解に一致するような行動を取るようになる。(下線田代)
(ブルーボンドランガー「死にゆく子どもの世界」から引用)
子どもは患児として(その新たな,子どもに強制的に付与された役割を)「社会化」していくだけではない。自分の持つ「病気」に対する「態度」をも社会化していく。
病気にかかった子ども自身が,病気を(自分が入院している)病棟社会とそこの関係に向けて,どのように具体的に「表出/表現」させるのか? このことは,病棟社会を主体的に構成する(権力を持つ)大人の「意図」が,その表出の度合を決定的にする。
つまり,病棟社会の大人が,そこの患児に,どのように病気になって欲しいのか/どのように「病気の体験」を経過させてほしいのかによって,大人による情報操作や感情操作が行われ,その結果として患児自身の病気への自己認識や病気に対する「態度」と「行動」が決定されていくのである。
以上のことをベースに,病棟社会とそこで経過する「白血病(≒小児がん)」が,いかに我が国独自のナラティヴによって社会的に構成され,規定され続けているかについて語ろうと思う。
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注意事項
・本講習会への参加費は無料ですが,事前の参加登録(カートに入れて購入手続き)が必要です。
・URLの変更などが急遽発生する場合もありますので,@tomishobo.comのメールアドレスが読める設定にしておいてください。
・本講習会の録画を後日外部に配信する可能性がございますので,あらかじめご了承ください。
・本講座はすべて,Zoom(オンライン会議システム)を使って行います。Zoomが利用できる環境であることが必須です。接続に関してのサポートは致しかねますのでご容赦ください。
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